予防歯科で行うことはまずご自身でのセルフケアと定期健診です。口腔内の歯茎の診査、歯周ポケットの状態、歯垢や歯石の除去(PMTC)などを行い、場合によっては歯磨き指導などを行います。ご自宅でのセルフケアだけでは、歯垢（プラーク）や歯石を取り除くことができません。ちゃんと磨いたつもりでいても、磨き残しがあるのです。そのため歯科衛生士や歯科医からフッ素塗布を行ったり、正しいセルフケアを教えてもらいましょう。
セルフケアの注意点としては、歯茎を痛めないよう力を入れて磨きすぎないこと、歯茎の状態や、口の中の状態に合った歯ブラシを選ぶことと、デンタルフロス（糸ようじ）や歯間ブラシなどの補助器具を活用して歯垢をしっかり落とすことが重要です。歯科医院にて正しく指導してもらいましょう。

小児の場合はまず日頃の歯ブラシ習慣が大切になってきます。
お子様と一緒に歯磨きを行うことと、磨けているか確認、仕上げ磨きを、ご両親でしてあげましょう。ご両親が仕上げ磨きをしてあげることが重要です。
また、その中で歯科医院の定期検診やブラッシング指導を受けたり、フッ素塗布を行い歯を強くしたり、虫歯予防のシーラントを行うことも有効です。
お子様への虫歯菌の感染に十分注意しながら、小さい頃から虫歯にならない習慣を身につけていきましょう。

妊婦さんを対象にした予防歯科のことです。出産前後のお母さんの歯とお口の健康についての知識を身に着けてもらうことと、妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが高くなるため適切なケアで予防することは出来ます。
妊娠中に見られやすい症状として歯茎に腫れや出血を伴うことがありますこれを妊娠性歯肉炎と言います妊娠性の歯肉炎などは出産後もとに戻ります。
また、つわりで気分が悪く食事が出来なかったり、唾液が粘っこくなったりなどの症状が出る場合があります。
そういった症状があることを知っていれば対策することも可能です。
例えばつわりなどがある場合は気分が良い時に歯磨きを行ったり、歯磨きが難しければお口の中をゆすぐだけでも変わります。
適切なお口のケアによって妊娠期のお口の健康を保っていきましょう。